ハンドボールのダブルポストに対するディフェンス
ハンドボールの中で特におもしろいポジションのポストをしかも二人配置されるとディフェンスもいろいろ考える必要が出てきます。
どのようにして守ればよいのか考えていきましょう。
1.ダブルポストとは
ハンドボールでは多くの場合一人ポストプレーヤーを用意し、相手ディフェンスライン上に配置します。
ダブルポストとはさらに、どちらかのサイド、またはセンターの選手が中に入ってポストを二人にするオフェンスのフォーメーションです。
ポスト二人がうまくかみ合えば大きく道が開けて、残ったプレーヤーが容易にシュートを打つことができるようになります。
センターが入れば三対三が二つ、サイドが入れば狭いところで六対六が形成されます。
センターが入ることによって六対六で考えていたものを三対三に簡略化して考えることができるようになりますし、左右の切り替えを速く行うことでディフェンスを置いていくこともできます。
サイドが入る場合は何かの合図で、ポストのどちらかが浮き上がってそれを起点にやっかいなセットオフェンスを展開するものと考えられます。
2.センターが入るとき
コートが一気に広く感じられると思います。
かなりスピーディーな展開をオフェンス側が望んでいるときに行われるものですので、そういう警戒をしておく必要があります。
ポストのディフェンスを二か所でやるだけですから、特別なことはありません。
ただ、フローターにとっては自由度が高まるわけですから警戒レベルは上げていきましょう。
三対三同士の間が特に狙われどころです。
そこの処理をどうするか三枚目同士で考えておきましょう。
3.サイドが入るとき
よくない兆しです。
チーム全体がポストディフェンスにおいて上達していようが関係なく、中に入れてはいけません。
それでもなお浮いてまでポストに入ろうとするならポスト二人ともを浮かせてしまいましょう。
6mラインに近づけさせない、むしろフローターのエリアに追い出してやることが大事です。
ハンドボールでポストが一人浮けば必ずセットオフェンスをしてくるでしょうし、ダブルポストに入っただけで変則的なものを仕掛けてくるに決まっています。
変則セットオフェンスは探せばいくらでもあるようですが、それらすべてを把握して対策を組むのは非効率的ですので、まずはそれをさせない努力が大事です。
一枚目がブロッキングに長けていることと、ポストを外に出す癖をつけておくことで回避出る場合があります。
縦ブロックのようなポストがらみのセットプレーで有名なものに対してだけでも対策を組んで上達しておきましょう。
ダブルポストはコートの広さに偏りを生みますからだいたいが怪しいことを企んでいます。
危険の芽は早めに摘んでおきましょう。