ハンドボールのシュートを速くする筋トレ
ハンドボールのシュートは速ければ速いほどその決定率は上がります。
どうすればそれを得られるのか、筋肉・筋トレの側面から考えていきましょう。
1.まずどのような筋肉を使うのか
筋トレをするにも実際にハンドボールをプレーするにも、今自分がどのような・どのように筋肉を使っているのか知らないことには上達や向上はできません。
まずはどのような筋肉が実際に動員されているのか確認していきましょう。
具体的な筋肉の名前、すなわち上腕二頭筋のような固有名詞を調べることは皆さんにお任せします。
それを知ることより、何をするときに使う筋肉なのか、どのような動きをする筋肉なのかを知るほうがためになるでしょう。
わかりやすいもので言えば腕の筋肉、特に最高点で腕ごと強く押し出す筋肉が使われます。
その速さに負けないだけの力でボールをグラップし、リリース、スピンをかけるだけの手の筋肉、しばしば握力ともいわれますね。
ここまではおそらく容易にわかると思いますが、ここからは少し忘れがちなものになってくるでしょう。
まずは体を反らせ、ばねのようにそれをたたむための筋肉、しばしば腹筋や背筋と呼ばれる部位。
ジャンプしようがステップで打とうがシュートの時にはここをかなり酷使していることを忘れがちです。
さらに、シュートの最初と最後ではかならず腰の向いている向きが違うと思いますが、それは側筋によって支えられています。
シュートの動作は体をひねる動作ですから、上記3つは必須項目です。
さらにそれをささえる体幹、肩回りの筋肉、地面と体をつなぎ支える太ももからお尻にかけての筋肉など多数あります。
ここでは、筋トレと一口に片づけられるほどシュートを速くすることが簡単ではないことがお分かりいただければ十分です。
2.筋肉について知ったうえで
では具体的に何ができるか、何をしていくべきか。
ここからは幾分身もふたもない話をしてしまうようで気が引けますが、真面目に読んでください。
あなたがプレーを終えた後、どこの筋肉が疲労しているように思いますか。
そこはあなたにとって特異的に弱い部分です。
その部分が分かれば、やることは自明だと思います。
特別なことをする必要はありません。
今までに体育の授業などでやってきたような筋トレで構わないので、弱い部分を使う筋トレをなにかしら考えましょう。
考えることが一番重要です。
先に書いたものを参考に考えてみましょう。
マシンやメディシンボールなどを使ってもかまいませんし、自重のみで鍛えてもいいでしょう。
なぜプレーした後の体の様子からメニューを考えるのかは、筋肉のバランスを取るためです。
どこかだけが強くても強い選手にはなれません。
余分なものをつけず、バランスよく鍛えるためにはプレーの反省をすることが重要になってっきます。
ハンドボールは空中でシュートを打つ特殊なスポーツです。
筋肉のバランスが乱れてしまうと空中でもうまく姿勢を保てず、速いシュートは打てません。
過剰な筋トレで自己満足に陥らないように意識しておきましょう。
もちろん技術の上達も重要です。
筋トレだけではいけないということも念頭に置いておきましょう。