ハンドボールでキーパーがシューズに貼るテーピングとは
ハンドボールのキーパーはまれにシューズにテーピングテープを張っていることがあります。
コートプレーヤーには考えられないことですが、どのような理由があるのでしょうか。
これについてまとめていきたいと思います。
1.シューズのグリップ
ハンドボールのようなスピーディで方向転換がたくさん行われる競技においてはブレーキングが必須項目です。
シューズのアウトソールはグリップ力を持たせたものが出回り、その衰えをもって半年周期という非常に速いサイクルでシューズを交換します。
止まれないことは試合のスピードに振り切られて置いて行かれることを意味しますし、時には怪我を誘発します。
滑って転ぶ、足をひねる、止まれずに衝突するなど危険にあふれています。
ハンドボールのシューズは、一時のasicsではアウトソールの柔らかさを売りにしたものが販売されていました。
アウトソールの柔らかさは一番、ときには唯一の注目ポイントなわけです。
2.テーピングの目的
それほどの危険性をもって居ながらにしてなぜキーパーたちはテーピングテープを張るのでしょうか。
まずはその部位について着目していきます。
テーピングを貼るというものだからてっきり前面に貼るのかと思いきや、実はかかとに貼っているだけです。
かかとのなかでもとがっている後端を覆うように貼っています
ところでテーピングテープを貼るということは滑りやすくすることが目的なわけです。
どうやらキーパーはかかとが滑ってほしいようですね。
彼らは低めのシュートに対して足を大きく開脚して止めに行きますが、これと関係があるのではないかと考えられればいいですね。
そう、かかとが滑り止まってしまうと足を開いて地べたに腰を下ろすことができないので低いボールの処理がしにくくなってしまうのです。
滑るがままに足を開いていけば自然と低いボールを止められるわけです。
これがテーピングテープをはる理由です。
3.リスク
やはりリスクはあります。
スニーカーも含めて普通のシューズはすべてかかとも滑らないようになっています。
ですから突然やるとその滑りすぎる感覚に慣れられず慌ててしまいます。
戦略として7人攻撃をよくやるチームではキーパーが攻撃に参加しようが交代しようがそれなりに走れて止まれることが求められます。
その場合にはとても危険です。
こういったこともあり、プロの選手でも全員が使っているわけではないようです。
みなさんがどのようなキーパーになるかによって向き不向きがあるわけなので、よく考えて選びましょう。
片足だけ貼るという人も見たことがあります。
いろいろ試して調整してみてください。