ハンドボールのキーパーも身に着けるべきジャンプ力

ハンドボールのキーパーが身に着けるべきジャンプ力についてお話ししたいと思います。

キーパーになぜそれが必要なのかじっくり考えなおしてみましょう。


1.必要な理由

まず、陸上競技の投擲種目についてお話ししたいと思います。

私は高校時代、ハンドボールを離れて陸上競技の長距離をやっていました。

そのときに衝撃を受けたことがありました。

投擲選手は筋肉量が必要ですから、私なんかよりも圧倒的に体重が重い選手ばかりです。

体力測定でやり投げの選手と立ち幅跳びの記録を競いました。

ハンドボールをやっていたわけだし、体重でも有利なのだから圧勝だと思っていたのですが、実際はわずかに負けてしまいました。

ものすごく恥ずかしいし悔しかったです。

ですが、それから体の使い方について勉強していくうちに、むしろ自分の不勉強が恥ずかしくなるようになりました。

実は投擲種目において、物を投げる最後の瞬間に一番使う筋肉というのはほとんどジャンプに使う筋肉なのです。

地面からの反発でもって物を高く遠くに押し上げる、確かにその力はジャンプ力です。

キーパーの遠投、ロングパスのときなんかはまさにやり投げで、ジャンプ力が意外にも重要なのです。

これは一つ目の理由。

もう一つ理由があります。

シューターとの一対一でジャンプするキーパーは少なくないかと思います。

そのほうがボールに対して体がより中心に入れますし両足まで生かすことができますからね。

ですが、シューターより先に着地してしまうとどうなるか、考えたことはありますか。

人間はその瞬間に動くことはできません。

シューターがそのタイミングを狙ってこればキーパーが完全敗北してしまいます。

物理法則からいっても生物学的に見ても勝ち目がありません。

どんなにキーパーとして上達してもこれでは勝てません。

シューターより少しでも長く跳んでいるためにはジャンプ力は必要なのです。


2.トレーニング

ジャンプ力を鍛えるにはどうすべきか。

簡単です、ジャンプすればいいのです。

ジャンプトレーニングとして、最近ではプライオメトリクストレーニングというものが注目を浴びてきています。

これは体重程度の負荷で瞬発的な筋力を鍛えるものです。

マシンを使うよりも一回当たりの負荷は小さいかもしれませんが、それを補って余りある価値があります。

野球のイチロー選手が導入している初動負荷トレーニングにも通ずるものがあると私は考えています。

バウンディング、連続ジャンプ、階段メニューが有名ですね。

また、ジャンプの際にふくらはぎの筋肉や上半身の動きもおろそかにしてはいけません。

体全身をバネにして跳ぶつもりでやってみてください。

いろいろ自分の体で実験していくうちにつかめるものもあると思いますのでそれもお勧めします。

こういった実験が実は上達において一番大事なのです。

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