ダブルポストとは? | ハンドボールのオフェンス陣形
ハンドボールのオフェンスの陣形において代表的なフォーメーションがダブルポストです。
今回はダブルポストとは何なのか、どのように攻めるのかについて解説をします。
1.ダブルポストとは何か
ハンドボールのオフェンスの作戦の一つであるダブルポストがどんなものか解説します。
オフェンスの陣形としては、ダブルポストの名前から想像できるように、普段はポストは一人である所をポストを二人に増やして攻める形になります。
ポスト以外のポジションから一人がディフェンスの中へ入り込みポストとしてプレーすることがダブルポストの特徴です。
ポストの位置取りとしては、ディフェンスラインの両側45度の位置に一人ずついる形になります。
真ん中などに一人いると間が狭くなり、返ってオフェンスが狭くなるので注意が必要です。
基本的にプレーの流れの中から一人がポストに入っていきダブルポストで攻め始め、プレーが継続せず止まった時にはもとのポジションに戻ることが多いです。
2.ダブルポストの攻め方と注意点
では次にダブルポストの主な攻め方と、注意点について説明します。
まずダブルポストの陣形を取る意図ですが、ハンドボールのディフェンスには様々なフォーメーションがあります。
特に、ディフェンスが高めの位置にフォーメーションを組んでいるような相手に対してダブルポストは有効になってきます。
その理由として挙げられるのがポストが二人入る事によってディフェンスが下がらなくてはいけなくなるという点です。
ダブルポストの状態であるのにも関わらずディフェンスが高く浮いていると、どちらか一方のポストがフリーになるので、多くのチームがダブルポストになったら0-6ディフェンスにフォーメーションを戻します。
そして基本的な攻め方ですが、ダブルポストに入るプレイヤーはあらかじめ指示して決めておきます。
ウイングやレフト、ライトバックのプレイヤーがポストへ入る事になると思いますが、レフト、ライトバックのプレイヤーがポストに入った時はセンターのプレイヤーは空いたポジションへ移動します。
また、ダブルポストの最大の攻め時はダブルポストになった瞬間です。
ポストが一人入った瞬間では相手も対応が遅れてマークミスなどが起こりやすいのでその一瞬を狙うよう意識しましょう。
ポストへ入るプレイヤーは特にディフェンスに気づかれないように死角から入っていくことが大事です。
そこから例えばディフェンスがポストを守るために下がったままになればロングシュートを打ったり、ポストに気づかず高い位置にいればポストパスを出したりと色んな選択肢が出てきます。
その一瞬でしっかり正しい判断を出来るように練習し、判断力を上達させましょう。
またハンドボールではポスト入りの2対2がとても基礎的で重要になります。
ダブルポストでオフェンスを継続する時には特に2対2の練習が活きてくるので、ポストパスなども上達させておきましょう。
最後に、ダブルポストに入るとオフェンスとオフェンスとの距離が遠くパスが乱れてしまいがちです。
そうなった場合にもミスをしないように意識してプレーをしましょう。