ハンドボールのシュートで気を付けるべき肘の動き
ハンドボールのシュートがなかなか上達しないと思っている方は意外にも多いようです。
その解決に一助となるように「肘」について解説していきたいと思います。
1.肘の動き
野球の投球は肘を曲げて行いますが、ハンドボールのそれは基本的に伸ばして行われます。
シュートの際はほぼ確実に伸びていなければいけません。
そうでなければ球速が上がらず弱い、すなわち止められやすいシュートになってしまうことでしょう。
肘が曲がったままではいつまでたっても上達は見込めないでしょう。
ただ伸ばしてればいいというものでもありません。
肘は肩より高いところに維持しておくことで肩回りの筋肉や背筋を生かしていくことができるので、オーバースローをすることが上達において最優先となるでしょう。
また、腕全体をしなやかに動かす、まるで鞭のように使ってボールを投げることがハンドボールにおいては必要です。
その鞭の動きを作り出すのはもっぱら肘の動きによるものですから、これについても気を付けていく必要があります。
2.日ごろの練習で改善するには
肘を伸ばしてボールを投げるというのはかなり特殊で、日本人の多くは野球で育っていることもあり、なかなか慣れにくいものです。
日ごろの練習でとにかく意識するよりほかはないでしょう。
この意識をもって練習をしていると腕がかなりしんどくなってきて、試合後半まで持たない、なんてこともあるかもしれません。
とにかく慣れるしかない部分ですので、これを乗り越えられるように頑張りましょう。
腕立て伏せ、懸垂といったメニューを練習に組み込んでみるのもよいでしょう。
筋力が増せばその分シュートそのものが強くなってくるはずです。
わざわざオーバースローを最初にすべきなのは、この筋トレの意味もあります。
うまくできるようになればサイド、アンダーも自然とうまくなってきます。
筋肉は一朝一夕で身につくものではないですから、地道に頑張りましょう。
鞭の様な動きを得るにも、やってみるのが一番ではないかと思います。
これもまた特殊ですから、だれでも最初はうまくできないものですので、悲観することなく前向きに頑張りましょう。
紐、タオルなどなんでもいいので鞭のように扱えるものをもって、オーバースローのフォームで鞭を打つようにすることを毎練習ごとにやっていきましょう。
どうしてもこれはイメージの問題なので、回数をこなして頭と体にそのイメージを焼き付けていくしかありません。
ハンドボールはかなり地道なスポーツです。
ですが、乗り越えさえすればとても楽しいものですから、あきらめず頑張りましょう。