ロングシュートの投げ方とコツ | ハンドボールが上達する練習方法
ハンドボールにおいてレベルが上がれば上がるほど得点源として重要なポイントとなってくるのがロングシュートです。
又、ロングシュートは上達がかなり難しい分野でもあるので、今回はそのコツや練習法をご紹介します。
1.ロングシュート上達の練習
ハンドボールのロングシュートの練習は工夫が難しい分野でもあるので、今回は複雑にならない様、シンプルな練習法をご紹介します。
まず、ゴールから8メートル程度離れたセンター、左45度、右45度の位置にディフェンスを置いてください。
ディフェンスの動きとしては、腕を上げてオフェンスがシュートする際にジャンプをしてシュートコースを防ぐという動きをしてください。
そして、オフェンス側もセンター、左45度、右45度のポジションに着き、三か所からシュート練習をします。
ロングシュートにも様々な打ち方があり、パスを受けてから歩数を十分に使ってのシュート、パスを受けて一歩でジャンプに踏み切るシュートなどさまざまな種類を練習してください。
又、ディフェンスを左に避けてからのシュート、右に避けてからのシュートなど角度を変えてのシュート練習も効果的です。
これだけ単純であっても、シュートフォームなどを意識して何度も反復することでロングシュートは上達させることが出来ます。
2.ロングシュートを決めるために
ハンドボールのロングシュートで重要なものは球の速さではなく、シュートのタイミングやシュートコース、腕の振り方などが挙げられます。
もちろんシュートの速さは速いに超したことはありませんが、今回は効果的にロングシュートを決めるコツをご紹介します。
1.シュートのタイミング
まず、ロングシュートをどんなタイミングで打てばいいのかという話をします。
基本的にロングシュートが効果的になるタイミングは、目の前のディフェンスが自分に対して高く当たってこない時、自分がディフェンスを一人避けて自分を守ってくるディフェンスがいない時などがあります。
ディフェンスが高く当たってこない時にロングシュートを決めれば、自ずとディフェンスはロングシュートを警戒し、ディフェンスのラインを上げてきます。
そうなれば次は高く出てきたディフェンスの裏をついてポストなどを有効に使ったプレーをする、といったような相手を翻弄する攻め方が出来ます。
なので、シュートを打つタイミングとしては、自分の目の前にディフェンスはいるが、自分を守ってきていない時、自分を警戒していない時に思いっきり高く飛んで低いディフェンスの上からズドンとシュートを打つのがベストです。
2.ロングシュートの腕の振り方
続いては、ロングシュートを打つ際の腕の使い方についてご説明します。
特に球が大して速くないプレイヤーには是非実践してほしいのですが、腕の振りによって相手のキーパーを騙すという事です。
相手のキーパーの思考としては、ロングシュートがディフェンスの上から飛んで打ってくるために反応が遅れてしまうので、相手プレイヤーの動きやディフェンスの動き、シュートの腕の振り方でシュートコースを予測してキーピングをしようという考えがあります。
なので、極端な話をすれば右を打つようなシュートフォームで左側にシュートを打てば、キーパーは逆を突かれやすいという事です。
ここで重要になってくるのが手首の動きです。
最終的にシュートする際にボールをコントロールするのが手首なのでここの動きさえきっちり出来ていれば、コースの投げ分けは簡単に上達します。
右利きの方の右側に打つフォームで左へシュートを打つ方法は、まずシュートの時に左肩はきっちり右側へ向いていること、そして腕の動きは少し体から離れた位置から腕を回してくるという事です。
そして、ボールをリリースする瞬間に手首を左側にひねればキーパーは逆を突かれ、動きが一歩遅れます。
逆の場合は、肩は開き気味で、腕も体に近い所から回してきて最後に手首を外側にひねるだけです。
この投法は、球のスピードは乗らないですが、キーパーの動きを遅らせられるのでしっかり上達させておくと、試合の序盤はかなりの確率でシュートが決まります。
是非、以上のことを実践してみてください。