ハンドボールの倒れこみが上達する練習方法
ハンドボールは、ある程度接触が許されているスポーツです。
あたりが強い中でシュートを決めなければいけません。
そのためには、倒れ込みの練習をする必要があります。
ハンドボールの倒れこみが上達する練習方法を考えてみましょう。
1.練習する環境によって倒れこみの方法が異なる
1.グラウンドで練習している場合
社会人やインカレ、インターハイなどの試合は体育館でやっています。
テレビで放映されているハンドボールの試合も海外の試合でも体育館でやっています。
ですが、実際グラウンドで練習しているチームはかなり多いです。
では、グラウンドでの倒れ込み上達のための練習はどのようにするのでしょうか。
グラウンドは、下が土です。
したがって、体育館のように滑りません。
そのため、転がります。
最初はボールを持たないで練習しましょう。
具体的には
・ジャンプシュート(エア)を打つ
・体勢が崩れる
・足をつく
・手をつく
・勢いを殺さず、肩を入れて転がる
・頭を打たないように最後はお腹を見るような姿勢をとる
という感じです。
体勢が崩れたら、無理に踏ん張るよりも倒れこんだ方がいいときもあります。
無理に踏ん張ることで筋を痛めることもありますから、気を付けましょう。
次は、ポストなどライン際で両足ジャンプシュートや「少しでも前に行きたい」と倒れながらシュートをするときの前に体重がかかっている場合です。
・シュート(エア)を打つ
・足をつく(飛んだ場合です)
・手をつく
・胸をつく
・あごは上げる
となります。
手をつくとき、手で身体を支えようとしてはいけません。
手首を痛めることがあるからです。
身体を弓なりになるようにすれば、衝撃が身体全体で吸収できます。
最初の練習から、倒れこみまでの一連の動きを通常のシュートと同様のスピードでは恐怖心が勝ってうまくいかないかもしれません。
まずは、ボールを持たず一つひとつの動作を確認しながら練習してみてください。
2.体育館を使用している場合
基本動作は、グラウンドの時と同じです。
ですが、体育館では転がるのではなくお尻か背中で滑ることになります。
通常はグラウンドで練習して、試合だけは体育館でやったことがあるのですが、いつもの癖で転がるとなぜか全身が痛かった記憶があります。
ですから、体育館では
・ジャンプシュートを打つ
・体勢が崩れる
・足をつく
・手をつく
・その勢いのまま背中かお尻で滑る
となります。
ポストなどのライン際でのシュートは
・シュートを打つ
・足をつく(飛んだ場合です)
・手をつく
・胸がついたらそのまま滑る
・あごは上げる
となります。
ペンギンが氷の上を滑るような形をイメージするとわかりやすいかもしれません。
グラウンドの練習同様、最初はゆっくりした動きでボールを持たないところから始めてください。
2.シュートをしながらの実践編
1.グラウンドでの実践編
倒れこみの練習は、一番最初が肝心です。
なぜなら、恐怖心との戦いになるからです。
見た目、痛そうに見えますが、うまくできれば痛くありません。
ですが、失敗すれば相当痛いです。
無我夢中で倒れこんでいる試合中とは異なり、本来倒れこまなくていいところでの練習なので怖いと思います。
ただ、怖がって腰が引けてしまうと怪我の下になります。
ですので、ボールを持った練習ですが最初はスローモーションで動きを確認してください。
徐々にシュートを打つ力を強くしていってください。
その力で、倒れこむ動作も早くなっていきますし、シュートを打つことで不自然な体勢になるから倒れるんだという感覚がだんだんつかめてくると思います。
その感覚をつかむことが上達ポイントです。
2.体育館での実践編
スローモーションでシュートしながらの倒れこみはグラウンドの時と同様です。
ただ、最初は打った後の滑る感覚がわからないと思います。
勢いがないと滑らないからです。
でも、ここで注意があります。
滑らないからといって、手で身体を無理に押そうとしないでください。
シュートを打つ力を入れていくにつれ、勢いがついてきますからだんだん滑れるようになります。
滑れる感覚がつかめれば、うまく倒れこめているということなので繰り返し練習してください。
倒れ込みを上達させるには、痛い、怖いという気持ちをいかに抑えこめるかにあります。
どうしても膝や肘を打ってしまう方は、サポーターをつけて練習する方法もあります。
倒れこみは、多少痛いですが上達することで無理な姿勢のシュートの決定確率が上がります。
無理に足で着地しなくてもいいからです。
練習は、怪我がないように無理をせず行ってください。
最初はできないのは当たり前です。
地道な練習を積み重ねることで必ずできるようになります。
それを信じて、頑張ってください。