ハンドボールのしゃくりが上達する練習方法
ハンドボールのしゃくりという技がありますね。
試合を見ていて、サイドプレーヤーが下を打つだろうなと思っていたら上を打っていることありませんか。
それは、しゃくりを使っているのです。
キーパーの動きの逆をつくための、サイドプレーヤーの見せ場といってもいいでしょう。
今回は、ハンドボールのしゃくりが上達する練習方法を見ていきましょう。
1.しゃくりの上達には手首の強化を
1.お風呂でも手首を鍛える
しゃくりは手首の強さが重要になります。
手首の強さを手に入れるための簡単でお手軽な練習方法をご紹介しましょう。
場所は、お風呂です。
お風呂でも手首を鍛えられるのです。
練習方法は
・湯船につかる
・膝の間に腕を挟む
・その状態で手のひらを左右に振る
これだけです。
簡単ですね。
簡単なのですが、やってみると意外ときついことに驚くでしょう。
水の負荷が予想以上にかかるので、自分でできると思った回数よりも少ない段階で腕がパンパンになってきます。
慣れないうちは、無理をせず腕がパンパンになる前にやめましょう。
このような練習は、継続することがハンドボールを上達させるために大事なものです。
ですが、無理をして手首を痛めてしまったら、上達どころの話ではないし手首の故障は再発しやすいので気を付けてください。
2.横振りになれたらほかの動きもやってみる
横振りになれたら、手首を縦に振ってみましょう。
手首をくるくる回してもいいですね。
それにも慣れたら、プラスチックの板などで負荷を増やしてみてください。
それくらいできるようになったら、手首はだいぶ強化されています。
その調子で継続して練習してください。
継続なくして上達なしです。
3.シャワー派の人にはペットボトルがおすすめ
湯船に入らない人は、ペットボトルが上達への道しるべです。
まず、空のペットボトルを振ってみます。
この動きのポイントは、膝の上に腕をおいて、腕を固定した状態で手首のみで振ることです。
湯船の練習の時と同じように、腕がパンパンになる前にやめてください。
慣れてきたら、中に砂や水を少しずつ入れて徐々に負荷を増やしていきましょう。
手首の強化は、しゃくり以外にも効果があります。
球速が上がる、球筋が安定するなど嬉しい上達のおまけつきです。
2.しゃくりを上達させるには
1.ボールを触る前にイメージトレーニングを
しゃくりは難易度が高い技なので、参考になる動画などを見て動きを確かめましょう。
身体の角度、頭の位置、目線、手の返し方などを何度も見てください。
目に焼き付いたら次はイメージトレーニングです。
ここで大事なのは、ただ目に焼き付いた画像を脳内で再生するのではなく、プレーヤーを自分に置き換えてイメージすることです。
そして、脳内でプレーしている自分の動きを細かいところまで再生することが出来たら次の段階に行きましょう。
脳内のキーパーに動いてもらいます。
最初は止められると思いますが、イメージが鮮明になるとキーパーの動きが見えてきて狙う位置も分かってきます。
目に見えない敵ですが、戦っていくことでその先のしゃくり上達が待っています。
2.実際にボールを持ってみよう
ボールを持ったら、きちんとイメージ通りの動きができるか試してみましょう。
最初は腕だけで試してみてください。
腕の動きと手首の返し、最後にボールを離すといった具合です。
しゃくりは、下にシュートを打つとキーパーに思わせておきながら意表をついて上に打つという技です。
そのため、普通にシュートを打ったら駄目です。
オーバースローとサイドスローの間か、サイドスローでシュートを打てるとベストです。
イメージトレーニングの成果を出すタイミングです。
なんとなくでもいいです、イメージは湧いてきましたか。
そのイメージのままシュートを打っても下にしか打てないと思います。
そこですかさず手のひらを返して上を狙ってください。
そのイメージを忘れないうちにシュート練習に入ってください。
シュートを打っているときは、身体の角度、肘の位置、手のひらの返しなど、すべてを意識します。
繰り返し練習しているうちに、急にできるようになります。
それが、繰り返しの練習による効果なのです。
ただ、このしゃくりという技は肩、ひじや手首にかなり負担をかけます。
練習中、少しでも違和感を覚えたらすぐに練習を中止してください。
長く競技を続けるためには、自分の身体の管理も大事です。
上達する前に、自分の身体をつぶさないように気を付けてくださいね。