キーパーの役割と動き方 | ハンドボールのポジション

ハンドボールのゴールを守る最後の砦であるキーパーはとても重要なポジションになっています。

キーパーのお陰で勝てる試合も少なくありません。

今回はそんなキーパーについて解説します。

1.キーパーは何をするのか

初めに、ハンドボールのキーパーがどんな役割を担うのか解説します。

キーパーはゴールを守るプレイヤーであるので相手のシュートを止めることが一番の仕事ではありますが、その他にもたくさん役割があります。

1.試合全体を見渡し指示を出す

キーパーは特に、自分チームがオフェンスの時はコート全体を見渡すことが出来るポジションになっています。

相手のディフェンスや自分のオフェンスの動きなどを冷静に見渡して、欠点や隙、改善点などが見つかればすぐにプレイヤー全員に共有します。

オフェンスはなかなか自分が動いている時に、プレーの悪い所には気づかないので、試合中のほころびを改善していくためにキーパーからの助言はとても重要です。

また、ディフェンスの時も、キーパーからは相手のポストのプレイヤーが良く見えるのでポストの位置を常にディフェンスに教えるという事も重要になっています。

このようにキーパーは自分がプレーしていない時でも、チームのプレー上達のために常に動いています。

2.ロングパスの要

また、ハンドボールのキーパーはパスのコントロールも必要とされます。

速攻やリスタートの時のファーストパスを投げるのは常にキーパーであることが多いです。

距離の長いパスであることがほとんどなので、正確かつ速いパスが求められます。

チームにしっかり一点を取ってもらうために、ロングパスはしっかり練習しておきましょう。

このようにキーパーはチームのチャンスを作るような役割を担うこともあります。

2.シュートを止めるポイント

ハンドボールのキーパーには色んな役割がありますが、一番活躍したい場面はやはりシュートを止めることです。

シュートを止めるコツや練習についてキーパーの動きに着目して解説します。

キーパーとしてまず大事な点は、相手を見るのではなく、ボールを見るという事です。

相手も色んなタイミングや投法でシュートを打ってくるので、相手を見ているとその動きに騙されてコースが読めなくなります。

しっかりと相手のボールを見て、ボールに合わせて位置取りを変えることで簡単には騙されなくなります。

相手と駆け引きをするような動きを練習することも重要で、わざと前に出てループシュートを誘ったり、わざとシュートコースを空けてそっちにシュートを打たせたりなど相手のシュートをコントロール出来るとかなり強みになります。

練習中はよく知っているプレイヤーを相手にすることがほとんどだと思うのでそのプレイヤーの癖やシュートフォームに合わせて駆け引きをする練習をすればキーパーの動きは上達します。

また、シュートを打たれるたびに自分の位置を毎回確認しておくと良いです。

知らず知らずのうちにゴールからおかしな位置へ移動していたなんてこともありますので、自分がしっかり位置取りを出来ていたかを確認しましょう。

このように、位置取りと駆け引きを意識しているだけでも、キーパーの能力は上達します。

これに体の柔軟さや反射神経などを加えて、練習していきましょう。